【作品を引き立てる展示ディスプレイツール】
展示会の空間を整える小さなツールを作ってみました。
このシリーズでは、作家活動を支えるディスプレイ小物を紹介しています。
まずは、自分が欲しいと思ったものを形にしてみました。

欲しいと思ったきっかけ
展示会やイベントでのお支払い。
「なんだかスマートに出来ないな…」と思ったことはありませんか?
例えば、
・お金とお釣りがトレイの中で混ざってしまう
・領収書を書くスペースがない
・ディスプレイの雰囲気と合わないトレイを使っている
展示会をしていると、こんな「ちょっとした不便」を感じることがあります。
展示会ではよくあることですが、
せっかくディスプレイを整えても、
お会計の場面で少し生活感が出てしまうことがあります。
展示会やサロンで使うキャッシュトレイは、
その場の雰囲気を壊さないことも大切です。

もう少し雰囲気を壊さずに、
自然な流れでお支払いができたらいいのに。
そんなことを思ったのが、このトレイを作るきっかけでした。
そこで思いついたのが、
二段構造のキャッシュトレイです。

カルトナージュの技法で作ることに
どうやって作ろうか考えた結果、
カルトナージュの技法を使うことにしました。
カルトナージュは、カルトン(厚紙)に布などを貼って
箱やトレイなどを作る技法です。
カルトンは自由にサイズをカットできるので、
使うシーンに合わせた形を作ることができます。
そして、仕上げに貼る素材によって
雰囲気を大きく変えることもできます。
今回選んだのは壁紙素材
カルトナージュといえば、
通常は布を貼って仕上げることが多いのですが、
今回は壁紙素材を使ってみました。

実は壁紙には、とても美しいものが多く、
立体感のある柄や高級感のあるものもたくさんあります。
ただ、このような壁紙は
・厚みがある
・破れやすい
・扱いが少し難しい
といった理由から、
決して扱いやすい素材ではありません。
なぜ壁紙素材にしたのか
壁紙素材を選んだ理由は、主に3つあります。
① 高級感がある
立体感のある柄は、
小物に仕立てたときにとても美しく見えます。

② 汚れに強い
壁紙は汚れが付きにくい加工がされているものが多くあります。
素材の表側にはポリ塩化ビニールを使用しているものもあるので、
汚れが落ちやすい素材と考えられます。
③ お手入れがしやすい
アルコールティッシュで拭き取ることができるのも特徴です。
布の場合、汚れてしまうと
シミをきれいに落とすのはなかなか難しいものです。
キャッシュトレイとして使うことを考えると、
お手入れができる素材はとても便利です。
二段構造にした理由
今回のトレイは、二段構造になっています。

理由はとてもシンプルで、
お会計の動きを少しだけ整えたかったからです。
例えば展示会などでお支払いをいただくとき、
受け取ったお金と、お釣りや領収書を同じ場所に置くと、
混乱することがあります。
そこで、
下の段には、 受け取ったお金
上の段には 、お釣りや領収書
というように分けて置ける形にしました。
ほんの小さな違いですが、
この二段のスペースがあることで、
お会計の流れが少しスムーズになりますし、
お会計の計算違いも防ぐことができます。
作ってみて気づいた別の使い道
展示会で使うことを想定して作りましたが、実際に作ってみて、別の用途にも気づきました。
例えば、エステサロンなどでオイルを使う場面です。
オイルは布だとシミになってしまうことがありますが、
壁紙素材なら拭き取ることができます。
革や金属などの素材も、布と同じようにシミが残ることがあります。
サロンで使うトレイとしても、
意外と相性が良いのではないかと思いました。
まとめ
展示会やサロンなどでのお支払い。
ほんの小さな場面ですが、
空間の印象を左右することもあります。
ディスプレイと同じように、
キャッシュトレイにも少しこだわってみると、
空間全体の雰囲気が整うように感じませんか。

お支払いのひとときも、
できるだけ気持ちよく流れていくように。
そんな思いから生まれたトレイです。



