この秋に誕生した『IngsMAKI Couture Collection』(イングスマキ クチュールコレクション)。
イングスマキ クチュールコレクションは、オートクチュール刺繍を中心に、素材が持つ質感や仕立ての美しさを丁寧に引き出しながら生まれた作品たちです。
このページでは、装飾としての美しさだけでなく、仕立てや質感、そのバランスを大切にしながら、日常の装いに寄り添う作品として、どのような思いで制作しているのかを綴っています。
IngsMAKI Couture Collectionは、現在
エンブロイダリーライン(以下「刺繍ライン」)
ジャガードライン
レースライン
ベルベットライン
リボンライン
現在は、この5つのラインで構成しています。
コレクションの中心でもあるエンブロイダリーライン(刺繍ライン)は、ビーズやスパンコール、糸を使ったオートクチュール刺繍そのものを主役にしたラインです。

IngsMAKIが大切にしている刺繍の雰囲気や世界観は、まずこのラインから形になりました。
5つのラインナップは、一見すると、それぞれまったく異なる印象の作品に見えるかもしれません。
しかし、これらはすべて、オートクチュール刺繍の考え方や技術を土台に生まれたラインナップなのです。
このコレクションは、ただ作品を並べるために作ったわけではないんです。
どのラインも、オートクチュール刺繍の技術と素材の調和を軸にした表現として生まれた背景があります。
「刺繍作品」ではなく「身につけるアクセサリー」として
コレクションの中心となる「刺繍ライン」は、オートクチュール刺繍の技術で製作した作品たちです。
オートクチュールという言葉から、ドレスや舞台衣装の装飾、大きな刺繍作品を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、IngsMAKIの刺繍ラインで大切にしているのは日常の中で身につけられるアクセサリーとしての刺繍です。
・ブローチ
・イヤリング、ピアス
・ネックレス
・小さな装飾パーツ
など、アクセサリーとして完成させるために、オートクチュール刺繍の技術を使っています。

刺繍の世界観に合う素材として生まれた、ほかのライン
刺繍ラインを制作していく中で、「この刺繍の雰囲気に合う素材は何だろう?」と考えるようになりました。
そうして生まれたのが、ジャガードライン、レースライン、リボンライン、ベルベットラインです。
どのラインも、オートクチュール刺繍の雰囲気を大切にしながら、素材の良さを活かすこと
を共通の考え方としています。
ジャガードラインは「バッグの試作」から始まりました
ジャガードラインは、
「オートクチュール刺繍のバッグを作りたい」
という思いから始まりました。
バッグの形や大きさ、使いやすさを考えながら、まず試作として取り入れたのがジャガード生地です。
ジャガード生地は、
・生地そのものに立体感がある
・織りの表情が豊か
・上品で高級感がある
こうした特徴があり、
オートクチュール刺繍ととても相性が良いと感じました。
生地の良さを主役にした、ジャガードライン
試作を重ねる中で、
「この生地は、刺繍を控えめにしても十分に美しい」
と感じるようになりました。
だから、ジャガードラインは、あえて生地そのものの美しさを主役にすることで、オートクチュール刺繍とは異なる静かな贅沢感を表現しています。

このシリーズは生地が主役、刺繍をすることはあるけど、はあくまで引き立て役。
生地の表情や織りの美しさが、自然と伝わるようなラインナップです。
同じデザインでも、刺繍が主役なら別のラインに
一方で、「同じデザインでも、刺繍を主役にしたバッグも作りたい」という思いもあります。
その場合は、ジャガードラインとは分けて、刺繍を中心とした別のラインナップとして考えています。
IngsMAKI Couture Collectionでは、
・何を主役にするか
・どこに一番の魅力があるか
を大切にしながら、ラインを分けて展開しています。
ライン分けに込めた想い
IngsMAKIでは、素材や表現の方向性に合わせて、作品をいくつかのラインに分けて制作しています。当然、ラインごとに、刺繍との向き合い方や、表現の軸となる考え方が少しずつ異なります。
だから、一見すると、「素材が違うだけ」に見えるかもしれません。
けれど実際には、
・刺繍を主役にするのか
・生地の美しさを主役にするのか
という、作品づくりの考え方の違いがあります。
それを分かりやすくお伝えするために、IngsMAKIではIngsMAKI Couture Collectionとしてお伝えしています。
刺繍ラインを中心に、これからも広がっていくIngsMAKI Couture Collection
IngsMAKI Couture Collectionのラインナップの中心は、オートクチュール刺繍を中心にした刺繡ラインです。
そこから、
刺繍に合う素材を選び、
素材の良さを活かし、
新しい表現へと少しずつ広がってきました。
IngsMAKI Couture Collectionは、これからも刺繍ラインを中心に、丁寧にラインナップを育てていきたいと考えています。
最後に…
同じ形でも、
オートクチュール刺繍が主役かどうかで、作品の魅せ方は変わります。
このように IngsMAKI では、「刺繍が主役の表現」と「素材が主役の表現」を分けながら、オートクチュール刺繍の幅を静かに広げていきたいと考えています。
それは、オートクチュール刺繍をただの装飾ではなく、日常にも寄り添う上質なアクセサリーとして育てていきたいと思っているからです。



