オートクチュール刺繍には、実はたくさんの技法があります。
中でも リュネビル(クロッシェ・ド・リュネビル) はよく知られていますが、それ以外にも、いろいろな技法が存在します。
このページでは、オートクチュール刺繍を代表する技法を、画像とともに、初心者の方にもわかりやすくご紹介していきます。
はじめに
オートクチュール刺繍の技法にはさまざまな細かな分類があります。
大きく4つに分けて考えると理解しやすくなります。
オートクチュール刺繍の4つの技法
① クロシェ・ド・リュネビル*1
② アーリーワーク(Aari Work)*2
③ 針刺繍(ニードルワーク)
④ ゴールドワーク(メタルワーク)
以上、4つの技法について特徴をまとめてみました。
*1 クロッシェ・ド・リュネビルは、「リュネビル」と表記
*2 アーリーワークはアリワークやアーリワークと呼ばれることもあります。
クロシェ・ド・リュネビル(フランスの代表的技法)
どんな技法?
特徴は以下の通りです。
- “クロシェ”=かぎ針を使用
- 布の表からから刺繍する方法(刺繍面は裏側)
- 速さと正確さが魅力
予め糸にビーズ・スパンコールを通しそれを手繰り寄せながら刺繍します。
刺繍したいもの(ビーズやスパンコールなど)を予め糸に通しておく必要はありますが、ビーズの大きさに関わらず刺繍することができるのが特徴の一つです。

どんな作品に向いている?
リュネビルは、熟練すると早く刺繍することができます。
そのため広い面積を刺繍することが可能にとなり、メゾンに属する刺繍工房では、ドレスを仕上げるときによく使用する技法です。
- ビーズ・スパンコールを大量に縫い付ける
- 滑らかな連続模様
- ハイブランドのクチュールで多用

アーリーワーク(インド伝統の刺繍技法)
どんな技法?
リュネビルに影響を与えたといわれるインドに伝わる伝統的な刺繍技法。
表側に模様が出るように刺繍するのがリュネビルとの大きな違い。
- インドで古くから受け継がれる細密な刺繍
- リュネビルと同様にかぎ針を使用するが、動かし方が異なる
- 刺繍面が表側になる。
針にビーズ・スパンコールを通して糸に落としながら刺繍します。
そのため、刺繍枠の表面に刺繍が仕上がります。

アリワークは 針に刺繍したいものを通してから刺繍するので、自由に素材を変えることが容易にできます。
しかし、ビーズの大きさによってかぎ針を使い分けたり、極小ビーズはかぎ針に通しづらい一面があります。
どんな作品に向いている?
インド刺繍を見てもわかる様に、華やかあものが多いです。
特徴としては
- 細やかなビーズワーク
- 大量のスパンコール装飾
- 民族衣装~クチュールの装飾まで幅広い

ニードルワーク(針刺繍)
どんな技法?
ニードルワークは最も身近で応用が広い技法。そろえる道具も一番少なく、初心者向き。
ビーズ針や刺繍針を用いてビーズやスパンコール、糸などを刺繍していきます。
習得も早いのは大きな特徴の一つ。
- いわゆる「針と糸」で行う刺繍
- 様々な形のものを縫い留められる
- 糸を刺繍することもある

どんな作品に向いている?
刺繍面を埋めるのに、かぎ針を使う技法に比べると時間かかりますが、様々な形のパーツを自由に縫い留めることが可能。
変化にとんだ作品を作ることができるため、アクセサリーなど小さめの作品に向いています。
- 小さなモチーフや立体的な刺繍
- 糸を使った絵画的表現
- 初心者でも取り組みやすい

刺繍針を使ったニードルワークは手軽で万能!どこでもどんなものにも刺繍できます。
ゴールドワーク(メタルワーク)
どんな技法?
金属糸で魅せる特別な技法。
縫い留めるのは、針と糸。刺繍面を埋めることもあるが、縁取りなどにも良く使用される技法。
豪華な印象になる。
- 金糸・銀糸・メタルパーツを使う伝統技法
- ヨーロッパの礼服・軍服装飾がルーツ

どんな作品に向いている?
軍服などの需要は減ったが、メリハリがある豪華な印象になるため、アクセサリーに最適。
- 立体感のある豪華な模様
- 高級感の強いアクセント
- 作品にクラシックな雰囲気を加える

4つの技法の違いを分かりやすく比較
オートクチュール刺繍に使用する各技法の特徴をまとめると、以下のようになります。
| 技法 | 使用する針 | 特徴 | 印象 | 難易度 |
| リュネビル | かぎ針 | 連続の模様 | 華やか | 中~上級者向け |
| アーリーワーク | かぎ針 | 緻密な模様 | 豪奢 | 中~上級者向け |
| ニードルワーク | ビーズ針 | オールマイティ | エレガント | 初心者向け |
| ゴールドワーク | 刺繍針 | 豪華な装飾 | 高級感 | 中級車向け |
この表からもわかる様に、オートクチュール刺繍の初心者はニードルワーク(針刺繍)から始めると良いでしょう。
初心者はどの技法から学ぶべき?
以上からもわかる様に、
- 習得が早い
- そろえなければならない道具が少ない
- 小さな作品に向いている
オートクチュール刺繍のアクセサリーや小物を作るのに、ニードルワーク(針刺繍)は最適なんです。
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